Treatment診療について


訪問歯科診療Visiting dentist
歯周病から誤嚥性肺炎の予防まで、口腔ケアの重要性

訪問歯科診療とは
要介護状態にある高齢者等が、自宅や施設で歯科診療を受けられるサービスです。当院では、通院が困難な方の虫歯の治療や入れ歯の調整、口腔ケアを往診により行っています。
訪問歯科診療の対象は、当院より半径16km以内で、介護保険が適用される要介護状態にある方です。
往診日は木曜日で、歯科医師と歯科衛生士が訪問して検査、治療を行っています。
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メリット
・通院不要、ご自宅や施設等で治療を受けていただけます
・全身の健康維持に繋がる口腔ケアを行います
訪問歯科診療で受けられる治療
訪問先に、検査や治療に必要な機器を持ち込みますので、一般的な治療はすべて可能です。

訪問先できる治療の内容
寝たきりの高齢者の方はご自身で口腔ケアが行えません。そこで、介護をされるご家族にケアの方法をお伝えしています。
お口が乾燥している方にはジェルの使い方や、舌ブラシを使ったお口のメンテナンスの方法など、口腔衛生に関するアドバイスも行っています。
要介護状態にある方の口腔ケアの重要性
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最も重要なのは誤嚥性肺炎の防止
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寝たきりの方にとって怖いのは誤嚥性肺炎。死亡率の高い肺炎を予防する点で、口腔衛生は非常に重要です。
十分に食事を取れていない高齢者の方でも、お口の中は汚れますので、口腔ケアを行うことで、細菌数を減らします。 -
健康な人であれば、食べ物や飲み物、唾液などを飲み込むと、食道を通り、胃に入ります。しかし、高齢者は嚥下能力が低下しているため、食べ物などが誤って気管に入ってしまうことがあります。この時、お口の中の細菌が気管を通じて肺に侵入して繁殖し、肺炎を起こすのです。
誤嚥性肺炎が起こると、発熱や咳などの症状が起こりますので、抗生物質での治療を内科的に行うことになりますが、歯科的には日常の口腔ケアを積極的に行うことが推奨されています。当院では虫歯治療だけでなく、定期的なメンテナンスを目的とする訪問歯科診療も含めて行っています。
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歯周病予防から脳梗塞、心筋梗塞の予防まで
- 歯周病を放置すると、歯茎の毛細血管から歯周病菌が体の中に侵入します。近年では、歯周病が脳梗塞や心筋梗塞の可能性が高まることも分かっています。こうした病気の予防のためにも、お口の衛生状態を保つことは非常に重要なことだと考えています。
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認知症のご家族ためのケアサポート
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ご自分で歯磨きができなくなっていることが多いため、お口のケアが疎かになりがちです。
こうした方のためにも介護者やご家族の方に、日常の口腔ケアの方法をお伝えしています。
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健康状態を保つための口腔ケア
- 本来であれば抜歯すべき状態の歯が残っていても、放射線治療や投薬の影響で抜歯ができないという方も多くいらっしゃいます。こうした方には、外科的治療はできないため、全身に細菌が回らないよう予防的処置が中心になります。お口の中の衛生を保ち、健康状態を維持することが口腔ケアの目的です。
訪問診療の流れ
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お問い合わせ・お申込み
どういう治療を希望されているか、どういう問題が起こっているか状況などをお聞きします。
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診療日時の決定
往診日は木曜日です。当院の予約状況と、患者様側のご都合を確認して、日時を決定します。
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訪問・治療
初回はまず、訪問してお口の状態や必要な処置を確認します。
訪問当日に行える治療であれば、その場で処置を行います。
検査のためにレントゲン撮影を行った場合には、一度医院に持ち帰り、画像診断を行います。
型を取った場合は医院に持ち帰り、模型におこしますので、改めて次回以降の治療となります。 -
メンテナンス・口腔ケアの開始
基本的にはご依頼をいただいた場合の訪問となりますが、ご要望に応じて定期的な往診も行います。
訪問時には歯科衛生士も同行しますので、お口のメンテナンスに関するご指導も差し上げます。
メンテナンスや口腔ケアなど、ご家族の方が日常的に行えるお手伝いをさせていただきます。
必要な準備、スペース
治療に必要なものはすべて持ち込みします。特にご準備いただくものはありません。
現況判断で治療を行いますので、スペースも問いませんが、ベッドサイドに不要なものがあれば、少し片付けておいていただけると助かります。
費用について
介護保険が適用されますので、患者様側のご負担はありません。 交通費、駐車場代はいただきません。
(駐車スペースがある場合はお知らせください。無い場合は近隣のコインパーキングに駐車して伺います)